最低限やっておきたい「デジタル終活対策」

もし自分の身に何かが起きたときのことを考え、「デジタル終活対策」は、高齢者だけではなく、デジタル機器を扱うすべての方々が日々心掛けて準備しておいた方が良いと考えます。万が一、私共のようなプロの専門家に調査を依頼した場合相応の費用が掛かるためです。

最低限抑えておきたいポイントとしては単純明瞭で、個人用IDとパスワード管理する表を作成しておき、家のどこかにしまっておくことです。
表はシンプルにExcelなどで作成すれば十分だと思います。サンプルを以下に置いておきます。

個人用ID・パスワード管理表

リーズナブルな保管方法としては、今は鍵付きの日記帳など一定のセキュリティを確保できる様々なツールがあると思いますので、それらを活用すると良いと考えます。

万が一の際、自分以外の人間が絶対に中を見れない場所に保管するのではなく、力ずくで壊せるセキュリティボックスなどに入れて部屋のどこかに隠しておく類の方法であれば比較的誰でも簡単に実行できる「デジタル終活対策」になると思います。

そもそも、自分だけが知っていれば良い個人情報を力ずくで他人が見ることができる余地を与えてしまうのは有り得ない、といった意見もあるとは思います。しかし万が一、自分の身に何かが起きたとき、共に生活する家族や親族に限り、そのような余地を与えておくのは必然とも思います。

個人用のIDとパスワードは定期的に変えることと思いますので、管理表を一定期間で棚卸することも忘れずに行っておくと良いでしょう。